八百屋や肉屋など個別の専門店から、スーパーやコンビニなどワンストップで買い物ができるようになりました。ネット通販の時代には、家にいながら買い物が可能になりました。そして次の時代の店舗は「モノを買う場所」ではなく「ライフスタイルを選ぶ場所」になるのではないでしょうか。 何を買うかだけでなく、どこでどのように作られたものを買うか、どのくらいの量か、どんな容器で買うか、どうやって持ち帰るか、そしてどう再利用するかなど、各サプライチェーンで自分の価値基準に合った選択をすることで、買い物という行為自体に個人のエシカルな思想やライフスタイルがより顕著に表れるようになると考えます。 生産ラインの変化によって、その選択肢の幅もより広くなっていき、私たちの生活はより豊かになっていくのではないでしょうか。

製品が多様化していく中で、これまでのような大量生産型の製造システムでは食品ロスといった問題が、個別対応型の製造システムでは品切れといった問題が起こります。また、それぞれに適した形ではない一元的な過剰包装による環境負荷も大きな問題になることでしょう。モノだけでなく、そのモノのサプライチェーン全体を生活者が選択していく時代には、そうした問題が起こらない製造システムかつ購入者がより自由に選択できるようなユーザーライクな購入体験を設計する必要があると私たちは考えます。